組合について

挨拶

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新年あけましておめでとうございます。

組合員の皆様におかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 

昨年4月に京都織物卸商業組合の9代目理事長に就任いたしました房本でございます。先達が築いてこられた安定した基盤と組合員商社の友好的な関係の下、業界活性化のために務めさせていただきます。従前と変わらぬご支援、ご協力を賜っておりますことに、改めて感謝申し上げます。

 

さて、昨年は、ウクライナ危機に端を発するエネルギー価格の高騰が続き、世界的なインフレの影響により更に物価が上昇するなど、国民生活に大きな影響を与えた一年となりました。年初に140円台だったドル円相場は7月に160円台まで急落し、輸出関連企業に追い風となり、日経平均株価は史上初の4万円台を付けました。そのような中、日本と米国で首長選挙が時を同じくして行われ、新たな政権への期待と同時に、今後の経済政策の行方に関心が集まっています。

 

私ども繊維業界では、環境問題への関心の高まりから、環境に優しい素材や生産方法の転換が求められ、EUでは未使用の衣類や付属品の廃棄が制限される法案が施行されました。このような動きを受けて、国内でも資源循環や環境配慮設計などのサステナビリティへの対応や、サプライチェーンの毀損を防ぐための人材確保や取引適正化などの問題について、指針の取り纏めが進められています。

 

昨年の当組合は、前年の組織と事業を引き継ぐ形で運営を行い、振興事業や研修事業、会社間の交流を深める福利厚生事業などに引き続き取り組みました。振興事業では「11月15日きものの日」事業や十三まいり、七五三詣り招待事業などを通じて、多くの方々にきもの文化の魅力を発信しました。研修事業では新入社員研修をはじめ、昨今の求人難を念頭に置いた人材確保の対策セミナーや、業種別部会によるものづくり現場の視察研修などを行いました。福利厚生事業ではボウリング大会やゴルフ大会、スポーツ観戦や文化事業などに取り組みました。開業5年目を迎えた組合のアンテナショップ「きものステーション・京都」では、月替わりでの組合員商社の取扱商品紹介や様々なワークショップを実施し、国内外からの来店数が年々増加しています。

 

本年4月から約半年間開催される「大阪・関西万博」に際し、世界中から日本を訪れるお客様をオール京都でお迎えするための準備が着々と進められています。当組合といたしましても、関係諸団体と緊密に連携し、京都の伝統文化や繊維産業の魅力を世界に向けて発信することで、持続可能な未来社会の実現に貢献してまいりたいと考えています。

 

新たな期の始まりとなる本年は、「再生」と「変化」を象徴する年とされる乙巳(きのとみ)にあたります。先達が築いてこられた組合という組織を、今を任された私共が有効に活用し、組合員企業の発展と業界の活性化に繋げていけるよう「再生」と「変化」を心がけて組合事業に取り組んでまいります。

 

結びにあたり、本年が皆さまにとって良い年でありますようご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

 

 

 

令和 7 年 1 月 1 日 

  

京 都 織 物 卸 商 業 組 合

理事長  房本 伸也

 

 

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